梅雨ということで、遠出する気にもなれないので近場の散歩ばかりしている昨今。
沼津市街を流れる狩野川下流の堤防上は自動車が通らなくて静かなので、お気に入りの散歩コースなんである。
河口付近には「火山島・伊豆半島」らしいジオスポットがあるので紹介してみたい。
(※写真は今までに撮影したものの中から掻き集めたので天候がまちまちなのだ。)
狩野川左岸の堤防上を河口に向かって歩いて行くと、漁船が並ぶ漁村らしい風景の向こうに小さな岩山が見える。
「不動岩」と呼ばれる岩山だ。
堤防が終わった所で階段を下りて、壁沿いに進んで行くと近付ける。
不動岩には不動尊と八幡神社があるのだが、周囲に色々ゴチャゴチャあって広い範囲で岩肌を見ることが出来ないのがちょっと残念なのだ。
大小の礫が含まれているゴロゴロした岩だ。
てっぺんまで続く階段を上ると八幡神社。
お賽銭箱が階段の下にあるのは脚が悪い人でも参拝できるようにか?回収を楽にするためか?
頂からは魚市場越しの富士山や駿河湾が見渡せる。
対岸から見た不動岩はこんな感じ。
川幅が広いので遠目に見ることしか出来ない。
下の方に小さな石祠があるように見えるが、陸からは行けなさそうだ。
不動岩を後にして、造船所の敷地なのか外なのかよく分からない所を抜けて海岸まで出る。
砂浜を歩いて行くと牛臥山(うしぶせやま)という小さな山が見えてくる。
間近まで行かないと分からないので、実はごく最近知ったのだが、この山はけっこうな迫力の溶岩スポットなのだ。
溶岩が露になっている部分がかなり多く、波に浸食されて人が通れるほどの大きな穴も空いている。
よく見ると所々岩の質が違う。
しかし、今にも崩れてきそうで要注意なのだ。
潮が引いている時は更に先の牛臥山公園まで歩いて行ける。
牛臥山公園側でも溶岩ドームを拝める。
不動岩も牛臥山も伊豆半島が海底火山だった頃に出来た地形が本州への衝突によって隆起して海上に姿を現したもので、沼津アルプスなどと同じ白浜層群(10,000,000年前〜2,000,000年前)と呼ばれる地層だ。
数百万年間の潮流・風雨の浸食を受けて柔らかい部分が洗い流され、固い岩石部分だけが残って現在の姿になっている。

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