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2016年02月29日

伊豆三山縦走

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変な会社に掴まったせいで風邪をひいて三日間寝込んだため、すっかり体力が落ちてしまったのだ。退社を願い出て一段落付いたんだが、職運の悪さのことを考えるとやけにモヤモヤしてくる。このモヤモヤに解答を出したいのと体力作りを兼ねて手頃な山歩きにでも行こうと考えたのであった。

どこに行こうかと考えた末、電車とバス路線が近くて便利な「伊豆三山」、城山(じょうやま、342m)〜葛城山(かつらぎやま、452m)〜発端丈山(ほったんじょうさん、410m)の縦走が適当だろうと思った。
沼津市民としては基本の山なので過去に何度も行ったことはあるんだが、城山と葛城山は当ブログ開始後は行ったことがなく、特に城山は何年も行ってなくて久しぶりなのだ。(発端丈山は「古井戸探し」で行ったのだ。)




伊豆箱根鉄道駿豆線の大仁(おおひと)駅で下車、ここから歩いて城山に向かう。
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狩野川左岸の堤防上から見る城山の雄姿。巨大な岩の塊が天に向かって突き出ている異様な姿が目を引くのだ。
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伊豆三山は沼津アルプスと同じ「静浦山地」に属していて、伊豆半島が何百万年もの大昔に南洋の海底火山だった頃に出来た地層(白浜層群)だ。長い年月をかけて風雨に侵食され続け、溶岩の堅い部分だけが残った岩の塊なのだ。
特に城山はブッ太い溶岩が地中から上がってきた状態で固まったものが地上に現われたもので、「火山の根」「火山岩頸(かざんがんけい)」等と呼ばれている。

30分ほどで城山の登山口に着いた。
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おや?新しい看板が立ってるぞ。
「読売巨人軍 長嶋茂雄ランニングロード」だって。現役時代の長嶋氏が冬の合宿で大仁ホテルから狩野川堤防上と城山を往復するコースをお決まりのランニングコースにしていたのだそうだ。
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へぇ〜そうなのか。それは良いコースですな。しかし、何故今頃になって?

登山道に入る。
か細い沢沿いの道と竹林が懐かしい。そうそう、こんな道だった。
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少し登ったところで現われる採石場跡。山の中身はこのように全部岩。
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ゴロゴロ岩の多いやや急な道を更に登るとやはり息が切れる。かなり体力が落ちてしまった。
右手に見えてきたのは断崖絶壁。これが嘗て地中に埋もれていた溶岩道なのだ!何百万年の時を経て今や天に向かってそびえ立っている!地球の息吹!
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城山はロッククライミングの名所でもあるらしいが、やってる人を一度も見たことないのだ。

葛城山との分岐を右に折れて城山山頂に向かう。道がだんだん岩石っぽくなってきた。岩に根を張るウバメガシ。
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登山口から1時間ほどで山頂に到着。
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「城山頂上」と彫られた岩。
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山頂からの展望を説明するレリーフ。
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実際の展望は良好。
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下を見ると田方(たがた)平野を流れる狩野川。この蛇行が狩野川らしいところ。
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東方、丹那断層から続く長い谷はここまで伸びている。
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天城山方面を見ると虫がたくさん飛んでいてカメラに写る・・・
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一服してから分岐に戻り、葛城山に向かう。
平坦な道を歩いて行くと巨石群が現われた。
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林道を横断して葛城山に入る。ここから葛城山山頂に至る近道が有りそうで無くて、かなり大回りすることになる。
途中で「出払い」という道標が出現。
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左に行くと「外山」で、右に行くと「内山」と書いてある。外山も内山も地図に載ってない地名で、地元の人しか分からない謎な感じである。
通常のコースは左なんだけど、右に行って山頂に至る道があればそっちの方が近いはずだ。あるかどうか分からないけど行ってみよう。

と思い、行ってみたけど下に下がるばかりで、どうも町に降りてしまいそうなので引き返したのだ。

左の通常コースを行くと「葛城山背面登山口」という道標が現われた。ここから登頂できれば近道だ。
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ところがこの道は廃道となっていて危険らしい。道標の端っこに薄っすらと「やめな危ない」「急登」などと書き込みがあるので、行かずに素通りした。やはり大回りするしかないらしい。

しばらく進むと「鶯谷」の道標。ここが葛城山と発端丈山との分岐点。
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ここを右に行き、一旦下ると舗装道に出る。
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これまで稼いだ標高をかなり消費してしまうくらい結構下ると舗装道が見えてきた。
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右側のブルーシートがちらっと見える方の道が山頂方面。

舗装道をしばらく歩くと葛城山山頂への山道が現われるが、「竜神岩」が見たいのでここは素通り。
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そのまま舗装道を進むともう一つ登り口が現われるので、ここを入る。
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葛城山は麓から山頂までロープウェイが通ってるんだが、このロープウェイの真下を通るのだ。
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ロープウェイを過ぎたところで突然現われた「竜神岩」。
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溶岩が冷えて固まる時に出来る細かい節理が全体に入った巨石だ。
なんで「竜神」なのかと言うと、たぶん、真ん中の上下に走っている割れ目を天に登る竜に見立てているのではないかと思う。
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正面から脇に回り込んだ所も凄い。生き物のようにうねっていて、溶岩が流動していた頃の様子が想像できる。
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下を見ると旧葛城神社の跡。
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この葛城神社は変遷がある。元々は葛城山山頂にあったのだが、社殿が朽ちたのでこの中腹にあった寺に遷って来た。その寺も廃寺となったので麓の小坂神社に合祀されたのだ。それが明治6年の話で、今現在も葛城神社は小坂神社内にある。
ところがその後、昭和36年になって葛城山山頂に新たに葛城神社ができた。これはロープウェイを開設した後にロープウェイ会社が建てた神社で、“本家”の葛城神社とは関係ないそうだ。

ともかく山頂を目指す。脚に疲れが来て辛いので時折休憩を入れて、ようやく山頂に到着。
城山山頂から2時間もかかった。
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葛城山山頂にいる人は大半がロープウェイ客で、歩いて登って来る人は少ない。そこそこ広い山頂部には展望デッキの他、飲食店やお土産屋などがあり、平日のこの日でも賑わっている。山の雰囲気ではないので個人的には好きじゃないのだ。

ロープウェイ会社版葛城神社。スッキリしていて感じは悪くない。
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伊豆石造りの石祠と灯籠が良い。
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展望デッキに上がってみよう。
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葛城山の展望はこの近辺では随一なのだ。360度遮るものが一切無い。
一直線に並ぶ鷲頭山、愛鷹山、富士山。
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東伊豆の稜線の上にギリギリ見える大室山。(山焼き二日前)
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少し離れたもう一つのピークは「恋人の聖地」だそうで(根拠不明)、「幸せの鐘」なるものがある。時々「カーン!」と音が聞こえてくる。
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葛城山山頂は人が多いし、らっかせい個人としては眺望以外はあまり好きじゃないんだが、神社の感じも良いし、人が多い割にはさほど乱れた雰囲気ではない。これはたぶん、ここの眺望が良いおかげではないかと思う。富士山・箱根・伊豆半島そして駿河湾の美しい景色が一望できる葛城山の眺望は実に気持ちが良い。この場所に来て精神的に変になる人はいないと思う。「健全な自然があれば健全な人が育つ」の一つの表れだと思うのだ。やはり自然=地球は神だと思う。

さて、葛城山を降りて最後の発端丈山に向かう。
一度降りた道を再び登って「鶯谷」の分岐に戻り、西に向かう。
薄暗い杉林の中のなだらかな道を黙々と歩き続け、益山寺という山の中のお寺との分岐点を過ぎるともう一息。発端丈山山頂直前の急勾配をヘロヘロになって登る。
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葛城山山頂から1時間ちょっとでようやく登頂。
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大瀬崎までの西伊豆の海岸線と駿河湾、富士山方面がなんとか展望できる。
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思ったいたよりキツイ伊豆三山縦走であった。体力作りにはなったが、職運の悪さについては特にひらめく事も無く、雲に覆われた富士山のようにモヤモヤ感が続いたのだった。
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発端丈山からの下山は長浜口へ向かった。
定番のアングルで一枚。
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手描き消防団。
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「かもめのお宿長浜」の展望台から「三津シーパラダイス」イルカショーの“楽屋”を盗撮。
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「伊豆三津シーパラダイス」停留所から東海バスで帰りますた。沼津駅まで740円。
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『伊豆三山ハイキングマップ』(PDF)
http://www.izunotabi.com/files/%E4%BC%8A%E8%B1%86%E4%B8%89%E5%B1%B1%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%97%20.pdf


『伊豆の国パノラマパーク』(ロープウェイ)
http://www.panoramapark.co.jp/


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posted by らっかせい at 20:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 伊豆半島 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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